不埒なディンクス女の吐き出すくだらない言葉(パソコン閲覧限定)

罵詈雑言-本能ノ趣クママニ

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溺れてゆくわ 毎日のあなたに
ゆっくりと息もできずに
あなたへと溢れる言葉は
決して優しくはないのだけれど
その膝の上に置いた腕
昨日愛した指
今日眠って見る夢は
永遠の幻よ

悦びに咲く花が  枯れてしまったなら
簡単よ 私は女で とても心が弱い

美しいひと ここにきて


―― ACO「悦びに咲く花」より
(音源(PV)はこちら

 
西日が強くて、夕方だというのに歩いていると汗ばむ某日、神戸・三宮のバスターミナルに私は居た。

およそ10分後、予定していた時刻ぴったりに、手には翌日の資料やノートパソコン等を詰め込んだバッグ、もう片方の腕にジャケットをかけたほぼ一か月ぶりの彼の姿を発見、すぐに駆け寄り名前を呼ぶ。右頬に夕陽を受けながら、柔かい笑顔で「おう!」と答える彼。
嬉しさと緊張を隠すように、彼以上の笑みで「あれ?痩せた?」「焼けてない?」と矢継ぎ早に言葉をぶつける私に「へー、よくわかるね」と、少し目を見開いて判りやすい驚きを見せた後、食生活を見直したこと、午前中に地元の地域活動に参加してから神戸に出てきたことを半歩先を歩きながら話してくれた。
本当はジャケットをかけた腕に腕を回したかったんだけれど、照らす夕陽にダメだと制されている気分になったので、前を向いて歩く彼の肩越しに話を聞いていた。

--

再会のスタートはいつもこんな感じ。
慣れない。毎回、心拍数増加。
そして、時間の経過とアルコールとが二人の距離を徐々に詰めていく。

--

逢える時間も回数も限りがあって、だからこそ多くも深くも望めない。望んではいけない。
ただ、互いの持つ時間の中で、ほんの少しでも一緒に過ごし、重なり合う瞬間が持てるならば、大切に守っていきたい。
だけど、守るためには“しなければならないこと”や“してはいけないこと”もたくさんあって、それは云わばルールみたいなもので、本当はそのことを伝え、受け止めないといけないとも思う。
頭ではそう思っていても、そうすると、実は密かに考えていた、知りたくなかった相手の心を見てしまうようで、そしてそれをきっかけにぶつかり合うかも知れないと思うと、壊れそうでとても怖い。怖くて話せない。

だから、離れている時に思っていることや今度逢ったら話そうと思っていることと、実際に目の前にした時に口から出てくる話は笑ってしまうほどチグハグ。その繰り返し。
それは私に限った話ではなく、なんとなくだけど何かどこかで互いに避けているような気がしなくもない。
ふと現れる沈黙の時に、それを感じてしまう。

--

前日よりも雲のない早朝。快晴。

何気なく左の耳たぶを触ると、3連に付けたピアスのうちの1つがないことに気づいた。
この日のために買ったサンダルは履き慣れていなくて、そのせいで右足に小さな靴擦れが出来ていた。
でも、そのどちらもが彼と一緒に過ごした短い時間が夢ではないことを証明してくれる。

耳たぶを触りながら彼に連絡をしてみようかとも思ったけれど、きっと、また再びシーツに包まって寝ているだろうと思ったので、やめにした。

行き交う人もまばらで、澄んだ五月の風が流れる駅ホームのベンチに座る。
小さく一つ溜息をつくと「大丈夫」と言ってくれているかのように、電車が短い警笛を鳴らしながら静かに入ってきた。


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Author:けいこ

幸福とは
幸福を探すことである

【補足】

●日記は「本館」で綴っています。基本、非常に駄文です。(最終更新:2016/12/21

●コメントを下さった方へは現在「私信③(一行レス)」でお返事させて頂いてますが、根っからの無精者なのでめちゃくちゃ遅いです。(最終更新:2017/02/17

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